空き家の解体は所有者にとって重大な決断であり、
その費用について正確に理解することは必要不可欠です。
空き家の解体費用は建物の立地や周辺の環境など様々な要因によって変動します。
今回は解体費用の増減する要因5つを解説します。
また記事の最後に出来るだけ安くするコツを紹介します。
あなたが所有している物件が当てはまるか確認しながら
記事を見て頂ければと思います。
一般的な解体費用の相場は下記のように言われております。
構造 | 解体費 | 一般的な30坪の自宅で考えると |
木造 | 坪単価4万円~5万円 | 120万円~150万円 |
鉄骨造 | 坪単価6万円~7万円 | 180万円~210万円 |
鉄骨鉄筋コンクリート造 | 坪単価8万円~9万円 | 240万円~270万円 |
上記の相場より高いときは相見積もりを取り、出来るだけ安く済むように交渉をしましょう。
さてここからは解体費が増減する要因を5つ挙げます。
1.解体業者選び
空き家の業者選びは重要です。
家を解体するには「建設業許可」または「解体事業者の登録」が必要となります。
まずは相見積もりを取った会社がこの許可もしくは登録をしているのか確認しましょう。
どちらも当てはまらない場合、その会社が間に入り業者を斡旋しているだけで
無駄に紹介料などが上乗せされている場合があります。
友人や知人からの紹介の場合はそこまで料金が上乗せされることはないでしょう。
むしろネットから問い合わせするより安く見積もりは出てくると思います。
業者選びの際はまず、許可・登録があるのか確認をしましょう。
一番は友人や知人からの紹介を受けることが一番安く済むでしょう。
2.空き家の立地条件
立地条件は費用に大きく差が出ることがあります。
狭い道路や周囲の建物への影響を最小限に抑えるためには、
解体作業に特殊な機械や技術が必要になる場合があります。
例えば、
・所有されている敷地が広く解体をする重機が入りやすい場所
駐車することに困らず、隣地の影響など気にしなくていい場所
上記のような場所であれば、施工条件は良好なため解体費用は安くなります。
一方で、
・前面道路が狭い、敷地が狭い、隣地とも近接しているなどの
条件の場合は解体しにくいため、解体費用が高くなる可能性があります。
よくある事例として、解体時に電線が邪魔になるため、解体しにくく、
解体費用が高くなることはあります。
この費用に関しては業者ごとの言い値になってくるので、
特にどの業者から安く見積もりが出てくるのか確認しましょう。
また上記の条件に当てはまりそうなのに見積もりに金額が記載されていない場合は
追加費用が掛かってくることがないか確認は必須です。
3.廃棄物の処理
解体後発生する廃棄物の処理も費用がかかります。
解体された建材や不要な家具などの廃棄物を処理するためには、
適切な方法を選択する必要があります。
廃棄物の処理にはリサイクル施設や処分場へ輸送費用なども含まれます。
家具やゴミなどを置いているとその1つ1つに処理費が乗ってくるため、
自分で出来るだけ家具やゴミは処分することをおすすめします。
一番費用が掛からないのはジモティーです。
ある程度使えそうな家具などは、少し値段をつけても売れますし、
最悪の場合0円で出品し、引き取りに来てもらえれば処分費用が掛かることはありません。
古い家具でも意外と自分でDIYで綺麗にするから引き取りしてくれるケースもあるため、
解体する際は中にある家具や使っていたおもちゃなどは出来る限り自分で処理をしましょう。
4.地域の規制
解体には地域ごとに異なる規定があります。
建築基準法や地方自治体の条例によって、
解体作業や廃棄物処理に関する規制が定められています。
これらの規制のために追加の費用が発生する場合がありますので
確認しておきましょう。
特に地域外の業者が知っていないルールがあるかもしれません。
出来るだけその地域での解体実績のある業者に頼むと無駄に費用が掛かってくることなく、
スムーズに対応して頂けると思います。
5.空き家解体 補助金や助成金の活用
一部地域では空き家の解体に補助金や助成金が提供されています。
これらの支援を活用することで解体費用を軽減することができます。
地元の自治体や関連機関のウェブサイトで補助金についての情報を
確認し申請手続きを行いましょう。
市役所に行き、建築科などで相談すれば当てはまりそうな助成金などを
教えてくれるでしょう。
ほとんどの場合は耐震基準を満たしていない建物は補助金の対象にならないことが多いのですが、
これから空き家問題は深刻になっていき、管理されていない建物も増える傾向にあります。
そのため積極的に自分で建物を解体する人には補助金が充実してくることもあり得ますので、
常に情報は最新のものを仕入れるようにしましょう。
空き家の解体費用を安くするには?
ここまで解体費が増減する要因をいくつか挙げてきましたが、解体費用を安くする方法はありますか?
と聞きたくなるでしょう。
記事の途中で伝えた
・友人、知人から紹介を受ける
・家具や不用品を出来るだけ自分で処理する
・補助金、助成金を利用する
これらの事を行うことで解体費を出来るだけ安く抑えることはできますが、
一番解体業者から喜ばれるポイントは、
「今年中ならどの時期に解体してもらってもいいです!」など時期に余裕を持たせることです。
業者は1年を通して色んな仕事を受けますが、工事の施工開始日が伸びたりして
職人を手配をしたのにも関わらず、工事ができないなんてことも少なくありません。
そんなときに仕事があると喜んでやってくれますし、
会社としても職人を手配し、お金がかかるのに仕事がないという状況を避けれます。
そのため解体までの期間に余裕を持たせると融通を利かしてくれる業者も
多くいると思いますので、安く済ませたいときは、
今年中ならいつ解体してもらってもいいなど期間に余裕を持っていることを伝えてみましょう。
最後に、
解体費用を正確に把握するために専門家の助言を得ることが重要です。
複数社相見積もりを取りながら、各社の工事項目に違いがないか判断し、
自分の所有している物件の特徴的に安くできそうな点はないか確認しながら進めていきましょう。
解体しようか、賃貸で貸し出してみようか迷っているなど
空き家で迷っていることがあればお気軽にお問い合わせください!
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