空き家バンクの仕組み メリット・デメリット

空き家について悩んでいるとき、
“空き家バンク”というワードを見聞きしたことがあると思います。

空き家バンクとは空き家の問題に対処するための施策の一環として設立された制度です。
この制度は空き家を活用し地域の再活性化や住宅供給の促進を図ることを目的としています。

ただ空き家バンクには地域によって運営している会社の違いや
掲載できる物件の基準に違いがあります。

今回は空き家バンクについて仕組みやメリット・デメリットを解説していきます。

相続して空き家をどうしようと迷っている方はぜひ
空き家バンクの仕組みを理解し、今後の活かし方や売却方法を考えていきましょう。

空き家バンクは地方自治体や関連機関が運営するデータベースです。
このデータベースには空き家の情報が登録されており、希望する人々がその情報を参照し、
空き家の取得や活用を進めることができます。

空き家バンクがどのような仕組みで運用されているのか見ていきましょう。

(1) 空き家の登録と運営

空き家の所有者が自身の空き家の情報を地方自治体や関連機関に登録を依頼します。
登録される情報には、物件の所在地や建物の状態、所有者の連絡先などが含まれます。
登録には自分自身で出来る場合と地方自治体から指定された不動産会社を一度経由して
登録するパターンがあります。

正直なところ、空き家を購入される方も不動産経験が豊富な方ではない人が
多いため少し費用は掛かりますが、不動産会社は仲介として入って頂いた方が安心です。

(2)空き家のデーターベース

登録された空き家の情報は、空き家バンクのデーターベースに収集されます。
このデータベースは一般公開され、希望する人々が空き家の情報を閲覧できるようになっています。

頻繁に更新されている地方自治体の空き家バンクであれば訪問者が多く、
すぐに決まる場合もあるみたいですが、実際ほとんど稼働していない空き家バンクが多く
サイト訪問者が少ないサイトが多いです。

(3) 空き家の相互マッチング

空き家を活用したい人々が空き家バンクのデーターベースを参照し、
自身のニーズに合った空き家を探します。

そして所有者との交渉を通じて、金額や活用の交渉が行われます。
マッチングまでは長い道のりになることが多く、マッチング率を高めるために
空き家バンクのサイト上では写真や物件に関しての情報は余すことなく掲載するこをおすすめします。

空き家バンクで検討される方は現在その辺りで住んでいる方より、遠方に住んでいる方も多く
事前情報が多い方が具体的に検討して頂けます。
情報が薄い場合、そもそも何かこの物件は問題のある物件なんじゃないか?と疑われ検討すらされません。
多くの方の目に留まるように情報の掲載は工夫して掲載しましょう。

(4) 空き家売却、購入支援の提供

空き家の取得や活用に関する相談が支援が必要な場合、
地方自治体や関連機関がサポートを提供します。

土地利用計画や補助金の申請、建物のリノベーションのアドバイスなど、
様々な支援が行われます。

空き家バンクに空き家を登録するメリット

●手続の簡素化

空き家バンクを利用することで空き家の売却や賃貸手続きが簡素化されます。
売買価格が安い空き家は不動産会社のサイトでは基本情報が公開されず、
中々情報を流通させるのが難しかったのですが、空き家に対して注目が集まり、
空き家バンクを通じて需要者との交渉や契約手続きを行うことで、
手間や時間を節約することができます。

●不動産でのトラブル・リスク軽減

空き家を登録することで物件に関する情報が記載されるため、
契約の際のトラブルや紛争を未然に防ぐことができます。

また、空き家バンクに登録された情報は公正な第三者の管理下に置かれるため信頼性が高まります。

●物件の広告効果の向上

空き家バンクに登録することで広告効果が向上します。
空き家バンクは一般に公開され多くの人が閲覧することができます。
このため個別に広告を出稿するよりも、より多くの人の関心を集めることができます。

せっかく情報を掲載しても興味を持ってもらえないと意味がないので、
情報の掲載方法、情報の充実度は意識して掲載していきましょう。

空き家バンクに空き家を登録するデメリット

●空き家バンクへの登録費用の負担

空き家バンクに登録する際には一定の登録費用が必要となる場合があります。
この費用は所有者が負担するため経済的な負担となる場合があります。
特に複数の物件を登録する場合は費用が膨れ上がる可能性があります。
地域の空き家バンクのサイトへ行き、掲載料などかかるか確認しましょう。

●登録制限(築年数や耐震基準などで掲載できない可能性も?)

一部地域では、空き家の登録に制限が設けられている場合があります。
例えば、特定の条件を満たす空き家のみが登録可能であったり、
登録数に制限がある場合があります。

これにより需要者とのマッチングが難しくなる可能性があります。

●空き家所有者の責任負担

空き家バンクに登録することで、
所有者は物件の状態や提供する情報の正確性に責任を負うことになります。

登録された情報が誤解を招いたり、問題が生じた場合には所有者が責任を負うことになります。

まとめ

空き家バンクへの空き家登録のメリットは手続の簡素化やリスクの軽減、
広告効果の向上などがあります。その一方でデメリットも存在します。

所有者はメリットとデメリットのバランスをよく考慮し、
登録の適切な判断を行う必要があります。

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