空き家は使わないのであれば売った方が良いという記事をよく見るが本当にそうだろうか。
空き家は賃貸物件として貸し出すことで、地域の活性化や収益を生み出すことができます。
有効活用することで、地域の景観や安全性の向上、社会的な貢献が期待できます。
地域との接点ができ、新たなビジネスに繋がったという話を聞いたりします。
すぐに売却しなくても、賃貸で貸し出すということも考えてみてはいかがでしょうか。
建物は使わなければその分、劣化が進みます。
年一回は使うから
将来自分たちが使うかもしれないから
上記の理由で空き家を放置する人が多いのが現状です。
何もしないということが一番建物の価値を下げ、使用できない可能性を高めています。
賃貸で貸し出す際のメリット、デメリットを本記事では紹介し、
様々な賃貸での活用事例を紹介したいと思います。
本記事を読んで頂き空き家の活用に興味が出た際は
一緒に活用方法を模索していきましょう!
1.空き家を貸し出すメリット
・家賃収入で安定した収益の確保
空き家を貸し出すことで、安定的な家賃収入を得ることができます。
今は副業も当たり前になった時代です。本業以外にも収入の柱になるような
副業を持つことで幅が広がり色々なことへ挑戦できるようになるかもしれません。
意外と賃貸での貸出はハードルは高くありません。
しっかりとした基礎知識さえあれば貸し出しは出来ます。
・空き家で地域活性化
空き家を貸し出すことで、地域の活性化や経済的な発展に貢献できます。
空き家が増えてくると街の活気はなくなります。
街の活気がなくなると不動産としての価値も自然と下がっていきます。
積極的に空き家を賃貸として住居やテナントで貸し出している地域ではどうでしょうか。
移住希望者が増え、何かに挑戦したいと若い人たちが賃貸物件で飲食店や民泊を始め
元々住んでいた人も気づかなかったような地元の良さを広め、
観光客を呼んできます。
そうすると地域にも活気があふれ、移住者が増え住宅の需要が高まるため、
価値が下がりにくくなります。
地域との接点ができ始めると積極的に動く人も増え、自然と活気ある街に変わっていきます。
そういう意味でも空き家を放置せず、積極的に貸出すことが街全体の活性化につながっていきます。
・空き家問題の解消
空き家を貸出すことで、空き家問題の解消や地域の安全性の向上につながります。
一度はニュースでも見たことがあると思いますが、空き家は不法投棄の場所とされたり
不法侵入や放火なども起きやすい場所となっています。
賃貸で貸し出し成功事例として、地域の中で伝えていくことで
自分も賃貸で貸し出そうと思う空き家所有者の方も多くなり
空き家問題の解消に繋がっていきます。
・不動産に関する税金の優遇措置が受けられる
2023年12月の空き家に関する法律の法改正により、市町村より管理がされていないとして
「管理不全空き家」に指定され、勧告までされると、住宅用地に適用されていた固定資産の軽減措置が
受けられなくなりました。
軽減措置が受けられなくなると固定資産税は3倍~6倍に上がります。
空き家の維持費だけでも年間、相当な金額が出ていくことになります。
放置していたら費用が掛からないと思われがちですが、放置していると維持費が跳ね上がる可能性があることも
理解しなければなりません。
ただ賃貸で貸し出すと言ってもメリットばかりではありません。
賃貸で貸し出すと起こるデメリットを今度は解説します。
2.空き家を貸し出すデメリット
・入居者とのトラブル
入居者とのトラブルや滞納などのリスクがあります。
賃貸経営の中でも最も不動産を辞めたくなる理由の一つです。
自分で管理をされている方は必ずぶつかる壁です。ただこのリスクは保証会社への加入と
管理自体を不動産会社へ任せることで回避できます。
賃貸収入もすべて収入だとは考えず、一部はエアコンや水回りなどのいずれくる交換費用を
貯めながら賃貸経営をしていくことで安心感が増します。
・空室リスク
長期間入居者が見つからない場合は空室リスクが生じる可能性があります。
その地域で立地や需要をじっくり検討してから貸し出しを検討する必要があります。
また募集をどの不動産会社へ頼むのかがカギになります。
賃貸募集をお願いした後、その会社のHPやアットホームに実際物件が掲載されているのか
確認し、写真も充実しているかなど確認しましょう。
自分が借りるとなった立場で考え、情報を充実させることも空室リスクを長期化させない対策です。
・メンテナンス費用
定期的なメンテナンスや修繕費用が発生します。
メンテナンス等の費用が収益を上回ってしまう危険性があるので
貸出す前に検討、確認が必要です。
具体的にはエアコンや水廻りの設備などです。
エアコンは10年、ガス給湯器は10~15年での交換が一般的に必要になってくるため、
そういった費用は頭に入れておいた上で賃貸での貸出を検討しましょう。
ただ設備は使わなければ使わない分だけ劣化していくことは確かです。
長く使わない状態が続くと湿気や害虫・害獣の発生、埃などで、
設備が使えなくなり、何をするにしても交換が必要になります。
建物、設備を長く使えるように保つのは使用し続けることです。
3.空き家の活用事例
・地域観光資源として活用
空き家を観光客向け宿泊施設として貸出すことで、地域の観光資源として活用される例があります。
地域の特性や文化に合わせてテーマを設定し、地域の観光振興に貢献しています。
【事例】
・IRORI STAY (https://iori-stay.com/ja/)
岐阜県飛騨高山の町屋を改装した宿泊施設で、伝統的な日本の建築、地元での体験、食を味わえるプランもあり
外国の方にも人気
・地域コミュニティ拠点として活用
空き家を地域コミュニティセンターイベントスペースとして貸出すことで
地域住民の交流の場として活用される例があります。
地域の文化や伝統を守り、地域の絆深めることができます。
【事例】
愛知県豊川市 TOCOTOCO(https://tocotocoitoko.com/)
築50年以上の空き家をリノベーションして作られており、
「子育てと仕事」「近所と子育て」が繋がるコミュニティーを
目指して運営されています。学生から子育てのママさんまで幅広い世代で使用されている
地域密着の素晴らしい施設です。
4.まとめ
空き家を貸し出しすることは、収益確保や地域活性化のメリットがある一方、
入居者トラブルや空室リスクなどのデメリットもあります。ただデメリットは費用を掛ければ
管理会社へ委託することで解消できます。
賃貸での貸出活用を検討する際は、メリットとデメリットをバランスよく検討し、
適切な管理や対策を行うことが重要です。
この記事を通じて、空き家の貸出活用について理解し、
適切な判断をする際の参考にしていただければ幸いです。
また、空き家の貸し出しやその他の活用方法について
相談は無料のためお気軽にご相談ください。
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